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下肢血管エコー検査について

その足の痛み・むくみ、「血管のSOS」かもしれません





「少し歩くと足が痛くなり、休むと楽になる」

「足が冷たく、しびれる感じがする」

「片方の足だけが急にパンパンに腫れた」

 

 

その症状、実は「足の血管のトラブル」 かもしれません。

「年だから」「運動不足だから」と放っておかずに、下肢血管エコー検査で詳しく調べてみましょう。

 

下肢血管ってなに?

足の血管は、心臓から遠く、重力の影響を強く受けるため、トラブルが起きやすい場所です。

  • 動脈: 心臓から足先へ、酸素や栄養を運ぶ「行き」の道。
  • 静脈: 足先から心臓へ、血液を戻す「帰り」の道。




どんな病気が起こりやすい?

【動脈の病気】

  • 下肢閉塞性動脈硬化症(ASO/PAD): 動脈が硬くなり、通り道が狭くなる病気。足に栄養が行き渡らず、歩行時の痛みを引き起こします。


 

 

【静脈の病気】

  • 下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう): 静脈の逆流を防ぐ「弁」が壊れ、血液が溜まって血管が浮き出る病気。
  • 深部静脈血栓症(血栓): 静脈に血の塊(血栓)ができる病気。剥がれて肺に飛ぶと命に関わります。




下肢血管エコー検査の流れ

所要時間は約30分です。

  1. 準備: 脚全体(付け根から足首まで)を出し、ベッドに横になります。
  2. 検査開始: 脚にゼリーを塗りプローブ(小さな機械)を当てて、両脚の血管をくまなく丁寧に観察します。痛みはありません。
  3. 検査後: ゼリーを拭き取って終了です。すぐにお帰りいただけます。



下肢血管エコーで何がわかる?

  • 血管の狭窄・閉塞: 動脈がどれくらい狭くなっているか、どこで血液が止まっているかを確認します。

  • プラークや血栓の有無: 血管の壁の汚れ(プラーク)や、静脈を塞ぐ血の塊(血栓)がないかを調べます。

  • 血液の流れる速さと方向: 血液がスムーズに流れているか、あるいは逆流していないかを数値と色で評価します。

 

もし「異常」が見つかったら?

血栓症や静脈瘤は場合によってはカテーテル治療や手術が必要になることがあります。

重症度を評価し、必要に応じ連携している専門施設に紹介します。





 

当院のこだわり

足の血管は非常に長く、場所によって太さも様々です。
当院では経験豊富な臨床検査技師 がエコーを駆使し、目に見えない血管内のトラブルを精密に描き出します。



こんな方におすすめ

  • 一定の距離を歩くと足が痛くなり、休むと治まる
    動脈が狭くなっている可能性が高いサインです

 

  • 糖尿病、高血圧、透析を受けている方
    足の動脈硬化が進みやすく、特に注意が必要です

 

  • 片方の足だけが急に赤く腫れた、痛みがある方
    血栓ができている可能性がある緊急のサインです

 

  • 足の血管がボコボコと浮き出ていたり、ひどくむくんだりする方
    静脈瘤や逆流の可能性があります